耐震シェルター

近年では、東日本大震災・新潟県中越地震・阪神大震災等多くの地震が発生し、南海トラフ巨大地震に備え住宅の耐震化対策が、急がれています。このうち阪神大震災では、実に8割から9割が建物の倒壊により圧死であり、これを防止することは、人的な被害を最小限にとどめる上で極めて重要です。

特に同地震のように発生時刻が、未明の就寝時であった場合や、震災時に自由な動きが取れない、要介護度が高い方、乳幼児、高齢者などの寝室を耐震シェルター化することは地震から生命を守る上で有効です。

特に昭和56年以前に建築した一般木造住宅の場合、現在の耐震基準を満たしていない可能性が極めて高く、大規模な地震時に倒壊する恐れがあります。

それ故、耐震診断・耐震補強が行われています。ただし、石場建ての建築(石を基礎とし柱を配して建築しているもの)、昭和56年以前に建築し、建築基準法に従っていない増築を行っている建築の場合は、耐震診断を行うことが出来ません。

この様な場合に、耐震シェルターが有効になります。また、耐震シェルターを利用して、耐震補強を行うことが出来ます。

耐震シェルターの特徴

  1. 耐震強度の不安のある建築物に、新旧に問わずに設置可能
  2. 新築・中古住宅を問わずどのような間取りにも対応することが出来ます。(基準施工範囲は4.5~10帖。その他サイズも対応可能)
  3. 自治体によっては助成金を受けることが出来ます。(東京都、神奈川・愛知県、静岡市、大阪市、観音寺市、等)
  4. この工法は、全国で600事例以上の実績のあり多くの自治体から評価されています。
  5. 利用する耐震シェルターは、近畿大学建築学科工学博士 故須賀好富教授の研究開発で商品化。学術面から多様な検討が加えられ、膨大な構造計算と実験データーに裏づけされた地震用シェルターです。
  6. コンクリートの養生期間を含めても3週間~4週間での迅速な施工が可能です。
  7. 部材がセパレート化しているので、搬入が容易です。